- 昨日,大学の芸術学部の学生さんと会った
- そこで強烈にもしや?という思いにとらわれたのは,現在,全国の大学の芸術専攻には「ゆるふわ」な方が多数入学してくる時代になったのではないかということ.
- ここで「ゆるふわ」=手づくり雑貨/カフェ/その他きれいなものが好き のごく普通の感性の方,ぐらいの大まかなものとして定義する
- 私が学生の時,芸術専攻には「ゆるふわ」はほとんどおらず,「胆にいちもつある」系統の方が多数いたように感じる それが10年ぐらいでかなり変わったのではないか?
- ここで「胆にいちもつ」系=良い意味で尋常じゃない系統を大まかに指す (例 : the party 関連の方々とか
- ある人が「ゆるふわ」である事を否定したいのではなく,大いにけっこう.そういう事実があることを指摘したい.
- わたしは一般論として,「ゆるふわ」な人に,現代アートの頑張って継続して掘らないとわかんないきびしー部分(ジャズに例えると,自分の経験だと例えばプラグドニッケルの良さとか,indiaの良さとか)を掘ろうという志向があまりない感じを感じる
- したがって,そういう人が増えれば,深い部分に刺さることで突き抜けるようなアートはでてこない,というふうに推測する.
- それは,残念ですね.
- ところで「ゆるふわ」な人は財布のヒモがゆるいという説も某関係者から聞いている.
- そんな中,「渋谷ヒカリエ」という最近東急が建てたオシャレ巨大テナントに小山登美夫ギャラリーがポップな感じのギャラリーをオープンする,というお知らせメールがいま来た.
- ダミアン・ハースト/デビット・リンチ/奈良美智など,展示を連続してやるとのこと.
- アートギャラリーはアートを売って生計を立てるため,当然マーケティングをしている
- このメールを見て,わたしは「どう考えてもこれは「ゆるふわ」に焦点をあてたマーケティングなのだわ」と思った.そういう事実を正確に見抜いているのだろう.
- 非常にタイムリー にマーケティングの何たるやを学んだ.
- ちなみに,小山登美夫ギャラリーとかと同世代のギャラリー,90年代初頭~東東京の東でやってたのに,六本木とかちょっとセレブな若い街にきて,ついに若者のカジュアルな街,渋谷. 時代はかわるの感あり.
- (財布のヒモの余談 : 数日前になるが,大阪でみた草間彌生展に強烈な数の女性が詰めかけて全員がグッズを大量購入していた.美術館で人をかき分けたのは久しぶり)
- (そこで,私が思い出した言葉 : 芸術作品は,作家のドロドロした強烈な思い(執念/怨念てきな)がこめられたもの.それを部屋に飾ったら,こわいね by明和電機)
- (特に草間の作品はつねに死ととなりあわせな自らの精神との戦いの様を残したものだから)
- 以上です
2012-04-16
現代アートにマーケティングを学んだ
あまり深くない考察です
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