コーヒーについて、現在の考えをまとめます
- コーヒー豆を購入し、自分でいれて飲むようになったのは、大学3年のときからだ
- 豆の産地・焙煎の深さ・一杯につかう豆の量・などを試し、自分の中で好みの味はこういうものだ、というものもできた
- いろいろ試したが、ただしコーヒーのいれかただけはずっと同じ。つまり、ペーパードリップという方式でコーヒーをいれてきた
- (ネルは管理項目が多すぎて不可)
- (エスプレッソは、市販のヤカンみたい奴で作っても重要な要素である「圧」が足りないから不可。専門店の高級マシンのやつを飲め)
- そんななか、去年、高校時代からの先輩が、「浅煎り豆・プレス式」という私が今までやっていなかった方式でコーヒーをいれ続けていた、ことを改めて確認した
- それは、日本のだいたいのコーヒーおいしいとされるカフェの基本やりかた、つまり「深煎り豆・ペーパーorネルドリップ」という方式とは基本的に異なる
- 「浅煎り・プレス」は昨今、米西海岸コーヒーの新たな潮流ということで紹介されてる(たとえばBRUTUS)ものと同じ方向性だが、それを10年ぐらい前からやってたことを改めて話しあい、かなり感化された
- kucha rismo という店で、宇都宮にあります
- というわけで、昨年からの1年間、プレスでいれて美味しいコーヒーを自分のなかで探索する旅が始まった
- やり方は、「普通の紅茶などをプレスする器具」「エアロプレスという注射器みたいな器具」「挽いた豆をガラスポットに入れ→お湯を淹れて3分待機→茶こしでコップにうつすという原始的方法」など
- 1年で、それなりにいい感じにやり方を身につけた
- しかし、一番の問題点は、豆にあることが判明した
- 前提 : 自家焙煎マジの店に限る
- 要望 :
- (1)近所(チャリで行ける)
- (2)値段は¥500/100g以下
- (3) プレス的な入れ方にベストマッチさせようと豆を焙煎している
- そんな店は見つけきれませんでした
- より詳しく言えば、条件(1)(2)を満たすよき店はあるのですが、(3)を同時に満たそうとすると難しい
- (日本のカフェのハズシのない王道であるところの「深煎り豆・ペーパーorネルドリップ」カルチャーをあえて追求していないが、名人、というのが、そんなに簡単にはみつかるわけもなく)
- (だから、例えば、プロでやってる俺の先輩は、そういう方向性の焙煎屋(米・欧・日)から豆を仕入れて、いれている。そしてそんな豆はとても高い)
- (ちなみに、米発信のそういう系な豆焙煎ショップは、そういういれ方にあう豆をかなり分析的に焙煎しているらしく、豆を買うと、どんなパラメータを用いたか表示されていることも多い。そういう理詰め突き詰め感はアメリカらしくて素晴らしい。がそんな豆はとても高い)
- (ですから、そういう豆を用いて意識してコーヒーをいれてる店があるならば、私としてはお金をだして飲むにかなり値する)
- てわけで、今日から「中深の豆をペーパードリップでいれる」という方式に1年ぶりにもどしました
- 以前どおり、おいしかった。以上です
- とはならなかった
- 「お湯をいれて3分待っておけばいいスタイル」とは全く異なる要素がペーパードリップにはあることを改めて再確認した
- それは、「非常に集中して、お湯をそそぐ作業を行う必要がある」点
- これを間違うと、あまりおいしくない
- したがって集中が要る
- 実は、この作業プロセスが私にとっては非常に重要な、「坐禅してるような、気持ちをかなり静かに落ち着かせた中で過ぎる時間」になっている事にあらためて気づきました
- できあがるコーヒーもさることながら、この3分程度の時間がすごく好きだったということを思い出しました
- (千宗屋が「茶」という本で、1日の中で自分で2-3回、茶を入れる時間のことを上記のような時間としてとらえている的に言ってたと思う)
- 結論として、現時点、コーヒーはペーパードリップが良いです