3月31日、
杉本文楽 曽根崎心中をみに行った。
台本を買ったが、いちばん後ろに「曽根崎心中 完全版」をめぐる文献学的な考察あり。
今回復活された(かつてつまらないから削除された)観音周りは、確かに面白いシーンではない。
曽根崎心中、そもそもなんで叶わぬ恋は死んであの世なら叶うという考えするのかの前提として、実は観音信仰に帰依してるてことが大切で、それを示すシーンとして必要なのはわかるが。
ただし、昔からそのシーンが削除されてきたため、曲も太夫の歌い方も国宝レベルが渾身の自作は熱いかと。
DVDで出てる最初の杉本文楽とは演出が異なるが、ミニマルさ、圧倒的な暗さ(それでもふつうからしたらあり得ないが)が減って、少し色気だしてる感。束芋の映像つかったり。DVDとの見比べが必要。
文楽は芸能としてはハンパないことが理解できた。したがって単純に潰すことでコストカッターとして辣腕発揮!をもし橋下市長がアピールしたかったのであれば、逆に彼の無知をそしる世論の流れにしかならない。ということことは理解できた。