いま『これからの経営学』という本をよんでいるので、よみおえた論考のメモを随時追加します。
おもしろかった論考
「イノベーションの民主化」
ユーザーイノベーションはクライミング・スケート・自転車でかなりおきている!という当たり前のことにあらためて気づいた。もしビジネススクールなどで研究できる機会があったらこの分野でクライミングとかスケートボードとかウェブとか調べたいというなんとなくの目標ができた。
「超長期の企業戦略」
「複数企業間のすごい強い利益の同期性」に対して、10年かけて不可逆な変化をつくりだすのが経営戦略。ぐらいに思え。「PDCA回すと結果として戦略不全になる」は理解できるが、自分たちの事例に当てはめてみたときそれは逆に大きい企業と同じ構えになってしまい、意味が無い気がする。 じゃあ三品の言うとおり「壊れた事業にいつまでもPDCAを回している」のかていうとそうしたいのではない。長期の戦略は必要だがもっと組織のあり方を「中小企業化」する、 フラットであぶなっかしいまま保つ。方針を朝令暮改しまくることがずっと重要と思っている(不正確な考え:それは戦略より低次のレベルの話では?という疑問) それは結局三品が最後のほうで言ってる「高次の戦略を頻繁に変えることは、ふつうのことだ」というのと同じことなのだが。と言いたい。
メモ
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小川進:イノベーションの民主化 かなりおもしろい「イノベーションの民主化」とはリードユーザー自らが製品イノベーションを起こすこと。
(スノーボード・スケートボード・クライミングギア・自転車…あるな!)
スポーツでは主要な製品の改良のうち58%がユーザーイノベーション あとはCADも。
●大多数のユーザがやがて直面する不満に、かなり先行して直面している少数のユーザ:リードユーザー●リードユーザーのニーズ解決はかなり大きな利益もたらすこと多い (メーカが使ってる人のニーズを特定できず、製品に翻訳することができないとき、ユーザーがそれなら俺達がやるよ…というパターン多い)
これをメーカができたら強い
●ある特定の分野に強い関心持つ人はだいたい、ソーシャルグラフ使ってリードユーザにたどり着いている (実感アリ)●リードユーザーはひとりでない可能性もある。ユーザーの集合知を製品開発に活かすため、いろんな取り組みを企業はしている。 これを群衆調達(CROUDSOURCING)と呼ぶ ここで、初めて製品開発におけるリサーチパネルの位置づけをちゃんと理解した!(収穫)
●技術的には無知でも、技術者がそうていしてない使用上の問題点に直面していることがある。てか多い。(実感アリ)
●ユーザーからのアイデアが技術者から見たら小さくても、それがじゅうようでないとは言えない。
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三品和広:超長期の企業戦略 かなりおもしろい
●同業でならべてみると、利益の上下動はかなり同期している。4割の企業は10年間の平均利益が次の10年間に半減することもなく、倍増することもなかった。1/4から4倍の領域には、半分近くが収まってしまう。このような非常に強い同期性にたいして、それを最低でも10年かけて不可逆な変化をつくりだすのが「経営戦略」と定義する。
●戦略の次元:立地☞構え☞戦術☞管理
●利益に投影して初めて戦略となる
●高次の戦略を頻繁に変えることは、ふつうのことだ。むしろその画策こそが戦略だ
(ノキアは最初製紙会社、そのあとゴム長靴の製造。いま電話)。
おもしろくない論考
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藤本たかし
●国と相性のよい産業は競争力をもつ…???
それで日本はチームワークがいいからすりあわせ製造業的な結論に違和感をもった。
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ふつうの論考
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ラテラル・快楽ベネフィット(積極的→よろこび)・サブカテゴリをつくる買い手の現状維持バイアスと売り手の過大評価バイアス→よっぽどじゃないとヒットしない
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適宜追加する
2011-01-25
2011-01-10
ライムスター宇多丸のpodcastの参考資料をまとめました
家で作業をおこなっていたので、ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル サタデーナイトLABOをずっと流していました。
●食わず嫌いのための アメリカHIP HOP入門 feat. ZEEBRA!
●宇多田ヒカル特集
の2つで解説されている曲をyoutubeで探し、tumblrにまとめました。
BGM的にききながらささっとやっただけなのですが、かなり勉強になりました。有意義な時間でした。宇多田ヒカルもジブラも、さらに好きになりました。
tumblrはぼくの中では、はてブにかわる新たな勉強ノートです。身近な人のを見るとキャラがでてていいですね。
TumblrやNAVERまとめをつかって、これよりもっと秀逸なまとめ(佐々木俊尚いうところのキュレーション)をおこなっているひとがたくさんいることと思われ、できたらそんなやつをサクっと発見したいですが、現在のところ、Tumblrのダッシュボードからそれを行うのは難しい状況です。
(twitterも自分にとって良い情報をながしてくれる人をどうやって見つけるかは最初できないようなきがしたが、いろいろフォローしているうちになんとなく形成された。Tumblrもこういう仕方でやればできるのか。でも自分はTumblrをそういうふうに使用していない。twitterに誰かがまとめた情報が流れていて、そっからさらに取捨選択したり、調べたものを貼りつけるノート的使用。でも他人も興味があれば見やすく見れるノート)
でも「TumblrももっとRIGHT USER FOR ME を簡単に見つけだせるようにしないと、ほかのやつらにとってかわられてしまうよ」という記事がありました。
これは、ヤフー、グーグル、ツイッターと、私たちのウェブ上の情報とのむきあいかたがどう変遷していて、それを上記サービスがどのように支えてるか論じたもので面白かったです。
今後もやってこうとおもいます。
以上です
●食わず嫌いのための アメリカHIP HOP入門 feat. ZEEBRA!
●宇多田ヒカル特集
の2つで解説されている曲をyoutubeで探し、tumblrにまとめました。
http://ppppeeee.tumblr.com/ |
BGM的にききながらささっとやっただけなのですが、かなり勉強になりました。有意義な時間でした。宇多田ヒカルもジブラも、さらに好きになりました。
tumblrはぼくの中では、はてブにかわる新たな勉強ノートです。身近な人のを見るとキャラがでてていいですね。
TumblrやNAVERまとめをつかって、これよりもっと秀逸なまとめ(佐々木俊尚いうところのキュレーション)をおこなっているひとがたくさんいることと思われ、できたらそんなやつをサクっと発見したいですが、現在のところ、Tumblrのダッシュボードからそれを行うのは難しい状況です。
(twitterも自分にとって良い情報をながしてくれる人をどうやって見つけるかは最初できないようなきがしたが、いろいろフォローしているうちになんとなく形成された。Tumblrもこういう仕方でやればできるのか。でも自分はTumblrをそういうふうに使用していない。twitterに誰かがまとめた情報が流れていて、そっからさらに取捨選択したり、調べたものを貼りつけるノート的使用。でも他人も興味があれば見やすく見れるノート)
でも「TumblrももっとRIGHT USER FOR ME を簡単に見つけだせるようにしないと、ほかのやつらにとってかわられてしまうよ」という記事がありました。
これは、ヤフー、グーグル、ツイッターと、私たちのウェブ上の情報とのむきあいかたがどう変遷していて、それを上記サービスがどのように支えてるか論じたもので面白かったです。
今後もやってこうとおもいます。
以上です
2011-01-04
年末に本を読んだのでメモを書きます
年末に何冊か本を読んだのですが、振り返らないと定着しないので、こちらに記します。
『ザ ゴール』エリヤフ・ゴールドラット
●年末は製造現場でも仕事したので、ボトルネックの能力で全体の能力が決まることが身をもってわかりました。しかしもっとSCM全体を考えたり、自分の思考プロセスに敷衍しないと、いまのところ意味はありません。勉強だ!
『芸術闘争論』村上隆
●講演も聞きに行ってみたのですが、「アートが好き」「良いものづくりをしたい」という根源的な欲求があり、それを貫くにはお金も、組織のマネジメントも必要というのはまったくもって当たり前のことで、それを忠実に努力され、やり抜いているかたです。
●ただアートの世界ではそういう視点で物事を考えたかたが今まで日本にはほとんどおらず、彼が文字通りの先駆者なので、つねにいかりくるいながら孤軍奮闘せざるをえないのだと思います。
●企業の経営者、また戦略スタッフなんかは彼の言っていることがすんなり理解できると思います。
●教育について、大学受験教育の突貫工事で基礎を作らせる力はけっこうすごい、ただそのあと大学では「自由にやっていい」っていうことになっており、それが一気に質を低める元凶になってるというのが、そのとおりと思います。ま自分次第ですが。
●「ルールを学ぶことで初めて得られる自由」について言及していますが、「ろくでなしブルース」「天明屋尚」など、私がすきなやつもこれだというのは昔から思っていました。
『今生きているという冒険』
●世界中を冒険している彼が、「こんな冒険をしました」「こんなことを感じました」をとても平易に、人生の価値とかをことさらに強調することなく語っています。ぼくの中では「石山さん」というカテゴリに入る本です。
『日本の路地を旅する』
●現在、京都にいますので、歴史を勉強したくて読みました。
●「どんな境遇に生まれても、そこからどう人生を選んでいくかはその当人次第なのだ」「生まれた境遇と、悲惨な人生は本当に無関係なのか」。自分のルーツを訪ねるたびこの二つの間でゆれる筆者が、「どこかで角を曲がり間違えてしまった自分の分身としての兄」に会いにゆくラストは淡々と、しかし本当に強烈でした。
以上です
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