2012-01-17

海外展開の激化にさいして思うこと

げんざい,会社の中にいると.はげしい海外展開のまっただなかであります.モノづくりに詳しい方には言うまでもないかもしれませんが,一番最初は販売拠点を海外につくる.これが60-70年代とか.つぎにメインの製造拠点を中国ほか海外に移していくてのがプラザ合意('85)以降の流れでした.そして現在,海外展開はより上流の設計開発機能まで及ぶようになりました(ほかに本社機能てのもありますが).そういった中で日々生きていると様々な人の意見を拝聴することがありますが,思ったことを書きとめます.


やまもといちろう『リーダーの値打ち』という良い本を読みましたが,以下のようなことが書いてあり,私もそのとおりだと思います.
...コンテンツ業界に限らず私たちが働くこと,スキルそのものも,どの会社に入って,どのような部門に入るのかも,見通しがつかない限り運によって上手くいったりいかなかったりと漂流することになります.漂流しなくて済む唯一の道は,拡大している業界や分野,変化に乗ずることであって...  [p. 152]
 そんな中,身の回りではこんな話もよく聞かれます.曰く,現状「海外に行く」が意味するのはノウハウが確立してない海外拠点に行って,技術者を育てて自立して設計できるようにするために立ち上げる的なことである.いま自分は拠点の設計者よりレベル高いゆえ良いが,この会社方針は結局は,私の技術を海外の設計者にトランスファーすることを意味しており,したがって,私の持ってる価値が海外設計者のそれと縮小均衡し,ついには逆転なんてこともありえる.だから,海外に行ってそういうことして自分をすり減らすより,国内でみずからの価値を高めるような職種をもとめたい,と.

こういう話を耳にすると,もったいないと感じます.やまもと氏の 指摘同様,もっとリスクとって突っ込めよーと思います.よくわからない変化の流れ,に乗ずることで,思いもしない 状態にみずからをジャンプさせることができるのではないでしょうか.私はいつもそれを求めていきたいです.


つまり私の好きな格言「君子危うきに近寄れ」は,やはり正しいと思います.


以上です

「池田信夫のいまさら聞けない経済学」メモ2

PART2とおさらい

1池尾先生の記事で,「今さらきけない…」で使われたグラフが紹介されていた.
http://agora-web.jp/archives/1385476.html


  • 公的純債務の対GDP比(%)




  • 日米欧のマネタリーベースの動き


2また,池田先生の記事にも復習が載っていた.

以下は,私のメモ
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PART.2
物価の上昇率だけで,景気の良し悪しをすべて語れるわけではないになる.
賃金上がってないのに物価だけインフレにしたら,正直ムリでしょうよ>リフレ派

デフレと景気はかならずしも両立する事項ではない.
景気悪い結果としてデフレがあるが.

名目金利;銀行とかの

実質金利は;金利が1%でもインフレ率が1%だと,実質金利は0%.

コマツの会長が,成長戦略(新興国)とムダ削減(国内)を同時にやってる.国もやれや!と.そのとおり!

増税はいまするか,あとでするか?という問題.するかしないかではない.→いましてほしい(私の意見)

以上

2012-01-15

「池田信夫の今さら聞けない経済学」メモ

出演者
池田 信夫(上武大学教授)
池尾 和人(慶応大学教授)
小幡 績(慶応大学准教授)
小黒 一正(一橋大学准教授)


PART.1

金融資産を抜いた債務の,GDPに占める割合はギリシャとまったく同じ.

今はお金貸してくれるひとがいる.
あと17年程で,日本にお金を貸してくれる人は居なくなる.
そしたら,国債は本当にピンチで,ギリシャみたいになる.

それを回避するには
2020消費税17%が最低必要.33%という話も.

国家は倒産しないby麻生太郎.でも,ギリシャは破綻しそうですがby小幡先生
国家が破綻した例は100ぐらいあります.たまたま最近60年ぐらい資本主義圏でおきてないだけbyロゴフ先生

円の価値が確実に下がるという確信をあたえてしまうと,資金が逃げる
(なにかあったら日銀券をすればいいんです,みたいな姿勢を国がみせてしまうと,
結果として資金流出をうみ,破綻へ)←麻生太郎がいってる,いざとなったら日銀みたいな意見は通用しない.

インフレになるのが良くないなら,日銀券をすこしずつすればいいのでは?

マネタリーベース=ベースマネー:現金と準備預金をあわせたもの
日本は,90年代以降,いち早く,急速に,¥を刷りまくっている.
米国は,リーマン後に刷りまくったが,日本は2002年時点でその量まで刷っています.

日銀が刷っても,銀行に溜まっているだけで融資先がない.したがってしょうがなくて国債を買う.という感じ.金融の側でいじっても実態経済のほうまで回ってない.

白川さんは,じつはすげー色々やっている!(通貨供給).地味なだけで...
しかし,データが示すように物価が全く上がっていない.インフレは全く起きなかった.
→ここからわかること.マネー供給によって,インフレ起こすことはムリだった.
財カットか,増税によって解決するしかない.

日本銀行の金融調整能力は世界的に評判高い,じつは.

リフレ派とは:人為的にインフレを起こすことができると信じる派.
→マイルドなインフレ率で財政再建はできない.
財政破綻への道ですよ.最終的にとんでもないインフレ率まであがっていかないとバランスしませんよ.

ドイツ国債買ったほうがいいですよ?
バーナンキの背理法.



あした,2をみよう