2008-08-27

ふつうのメモ 夏休みよんだ本 2



いい顔だあ〜 ビブラフォンはまってます


『戦後日本経済史』 野口悠紀雄

メガバンク 重厚長大 今の状況はまるで20年前の繰り返しのようだ とあった どんな分野でも歴史を知らないってのは致命的だ〜 猛省しなければ (日本の戦後経済は戦時中に作られた経済体制(間接金融 いわゆる日本型企業 土地制度)の上に築かれたというのが本書の主張 かなり一貫している 面白かった)

一方で 日本経済史というマクロな視点から見ると全然ダメな会社でも そこにいる社員が幸せに働いている可能性はあると思った それは個人しだいで 別のことだと思った また 自分はそのダメには入ってないだろう と納得しようしようとする自分がいて よくない 
ハイテク産業は成長産業で製造業は斜陽産業だ だから雇用の移転を行うとかしてハイテクの方に注力すれば日本はよくなるよという主張がある でも私といういち個人の人生の幸せはちょっとそーゆうレベルの話とは別のレベルで考えるべきと思う 当たり前すぎるか でもそれは歴史や今の状況を知らなくても別にいいやーってことじゃない という姿勢ではいたい そうじゃないと危ないことがおこる気がする(脱線だけど 上の池田の記事パナソニックの請負の話で みのもんた的温情はなんも意味ないです という内容で面白かった foresight 9月号p46の記事よんで連想した 記事立ち読みできる)

『遠い太鼓』村上春樹
読んだきっかけ と受けた印象が違った 
早朝は一番仕事が進む事を知っている だから毎朝4時とか5時に起きる 継続的に小説を書き続けるためには体力がいる だから毎日40分から100分走る 毎年フルマラソンとトライアスロンに参加する ギリシャで暮らそうがイタリアで暮らそうが変わらない  

『住宅道楽』『セルフビルド』 『建築が見る夢』石山修武

『住宅道楽』で感じたこと:設計だって 施工だって本職の人のが仕事はいいに決まっている でも材料の値段を調べつくしたり 労働コスト設計料ローン組む手数料などのマージン削減 それに「自分の住みたい家ってどんなのだろう?」を考えつくすことは 自分でもできるだろう 自分で金槌もってやるだけがセルフビルドではないようだ

だってサラリーマンは普段じぶんの仕事で 世界最適地調達 最適流通ルート開発 原価減らす事 などをやってるはずだものね 仮に将来家を建てたいと思ったときにそういった知識・技術が自分の中に蓄積されていれば それを使わない手はないわけで (そうだ と思い 別に家をたてなくてもいいが ヒモのむすびかた 魚のさばきかた パンクの直しかた から語学 上のようなことまで 何でも自分の中に蓄積させたい気持ちが強まった)
  
ところでクライアントにこういう姿勢を要求すると 従来の「建築家」の価値が目減りしてしまう この本ではそれじゃ「建築家」にはどーゆう新しい役割があるのか? について書かれている すげー面白かった

次は東大出版会『シリーズ都市・建築・歴史 1-10巻』を来年1/15の 鈴木博之退官記念講演までに読んで 石山レクチャーにいくのを目標にしようかな

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