2008-06-30

思考のメモ ビジネスは「正しい・間違ってる」じゃないルールで

「即物的」とは「実物を実態に即して考えるさま」のこと と辞書で調べた

『地球温暖化論のウソとワナ』を読んだ 
・温暖化の数値の出し方 はかり方にメチャ問題がある
・温暖化は太陽活動とかと連動した大きな揺らぎにすぎないかも
・例えば熊谷が温暖化ってのは局所的な問題で地球規模の問題とは別
・京都議定書とか洞爺湖サミットはかなりEUにはめられてる感じ
とか

CO2やエコの矛盾点は改めて理解できたが そのエコで社会が騒いでるほど 省エネ技術もってる企業て価値がたかまりまくるよなーと 前から思っていた

しかしだからといってもっと風説が流布されろーー とは思わない


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この前 じゃがいも掘りのイベントを手伝った後 前書いた農家のオジサンと話したかった CO2は温暖化に関係あるか分かんないですよね とか それをさもあるかのようにNHKスペシャルでやりまくるのは間違ってる的なことを言って どうおもってるかと

彼からはこんな主旨の言葉が返ってきた
「CO2 説は間違ってる排出権取引はウソだ といくら叫んでも意味がない ある事象が「正しいか・間違ってるか」を論じるのが目的ではない ビジネスは 現実をそういうものとして受け止めることから始まる 重要視されるのは そういう今の状況をいかに成果に結びつけるか つまりそもそもゲー ムのルールが違うようなものだ」

俺らの説が正しい 世の中の大きな流れのほうが間違ってる と騒ぐんじゃなくて 今の状況が問題視されるような状況を前々から想定し 入念な準備をしておく 実際に変化が起きた時 いち早く対応する 自分たちの成果につなげる そういう考え 方をしなさい と

アカデミアでは前者でオッケーなので いつの間にかそれを当然と受け入れてた気がした 目から鱗が落ちまくった

すごい単純に言ったら これからCO2が注目される それとまぜこぜになったエコ意識 環境規制が高まる じゃCO2消費電力減らせる家電をテコに アメリカでブランディングできるかな という考え方

「ゲームのルールがそもそもちがう」…てのはかなりドキッとする言葉だった
「言語ゲーム」…その通りじゃないか LWまた頭を駆け巡った


ここまで読むと なんか悪賢い人物に映るかもしれない 彼にはジャーナリズム的倫理観がないのだろうか?

こんなことも聞いた
「自分は翻訳の仕事もしている 犯罪者関係のドキュメントだから スペイン語(中南米とか)の犯罪者が増えれば仕事は増える  だからといって犯罪者がもっと増えろとは 全く思ってない ただ犯罪者が増えるだろうという予想と現実があり 自分はそれに対応できる能力を持ってい る」

凄くニュートラルだ 外国人犯罪が増えるという状況は良くないことだ という信念は持っている エコバッグをいくら使っても温暖化は進み しかもそのうちまた地球の気温は下がると知っている 倫理観がないのとはちがう 自分の信念と現実を切り離して すげー即物的なんだ と感じた 

彼は個人としていかにサバイバルするか? ということを第一に考えて生きてきた人物だと思う その途中で知った「これは一般に思われてるけどちがう」「おかしい」「不正だ」「このままの状況では危険だ」という事実 を即物的に受け入れ 分析することができたから 次の自分の行動は用意周到であり いろんなことを成し遂げてきた

(本当に経済的に成功したら 社会や若い人間に対してある程度の影響力は持つ そのとき初めて 培ってきた信念が本当に生かされる(彼がやってるように))

3 comments:

  1. うっ…
    と、わたしからもうろこが…
    といっても、落ちる、といえるほどしっかりくっついているうろこを持っていたわけでもないのですが。
    ただ、なんとなくでも、未熟?ながらも、抱いていた社会そのものへの疑問、嫌悪感みたいなものを思わぬ方面からつつかれた感じがしました。
    じゃがいも掘りたかったです

    熊谷は暑いです

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  2. そうだね 自分も日々勉強させられてる感じ 最近は本を読んだり 勉強するのがマジで楽しい 久しぶりだな〜 そいや秩父も山があるよね…アウトドア中毒ですので…

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  3. 「世界にはたくさんの汚物がある.そこまでは事実だ!しかし,だからといって,世界そのものが巨大な汚物にすぎぬとは言えない!世界の多くのものが悪臭を放っているということの中に,知恵がひそむ.嘔吐間そのものが,翼を生み,泉を探し出す力を想像する」
    ニーチェ『ツァラトゥストラはこう言った』(下) p. 107 岩波文庫

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