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フローは徐々にしか変化しない
ストックは瞬時に巨額の資金が移動する
日本中国OPEC:黒字国が黒字を投資の形でアメリカへ そのおかげで経常収支が赤字でも ドルが減価する事がない 借金まみれでありえない消費をしまくる家計のようなもの
84年から日本で国際的に自由に資本取引できるようになった
外貨準備金っていったいなんだったのか?:要するに「アメリカに貢いだ額」のこと 貿易で稼いだ金をドル建て資産で保有する アメリカの国債とか買う 中国は対米黒字を全部ドル建て資産で保有 日本はアメリカの対日赤字と同じ額の外貨準備金もつ つまり赤字をこっちから帳消しにしてやってる
OPECの場合:オイルマネーがイギリスへ イギリスの金融機関がアメリカに投資する だからEUの対米投資が2007年最初ぐらいにめっちゃ巨額 イギリスが金融立国でさわがれた時期と一致する
http://www.shinchosha.co.jp/foresight/200706/topic_01.html
(サイブプライムショック後 その金は アメリカじゃなくて 金 原油 いわゆる現物のほうに向かったと思われる だから 資源価格の高騰 (今はまたアメリカへ?))
(イギリスは自国でためた金を運用するのではなくて 海外から来た金をまた海外に投資する という仲介業でめっちゃ儲かってた ちなみにアメリカからの資金も仲介してる 円キャリー取引も仲介してた)
日本中国はダイレクト OPECはイギリスを介して という形で アメリカに貢いでいた
金利と為替の関係のだいたいの理解:金利下げ続けると為替安くなる ある国(e.g. 日本)が金利をさげると その国の通貨で資産運用するのが不利になる その国の金は保有する価値が低くなる そのお金を持ってる人はそれを売ってほかの投資対象(外貨)に向かう 売られたので市場に出回る量が増える たくさん出回るので安くなる(円安)
つまり金利下げとけば円安続く:それによって実現した「見せかけの景気回復」 2001年に量的緩和をしたのはデフレ対策という名目だが じつはそうじゃない 円安をずっとつづけるため つまりドル買い介入をして円安にしようとするのだけど ふつう為替介入をするとその金は市場に吸い上げられてしまう(不胎化という)のだが それを阻止して円安をずっとつづけるために金利を下げまくる
円キャリー取引:金利低い円を借りて(利息がひくいから調達コストひくい)金利高い外貨にかえればすぐお金もうかる 2004年ぐらいから盛んに
イギリス シンガポール ケイマンなどの金融機関がやってた それがファンドの資金になった
円キャリーで取引された金はどのくらいの規模なのか??1兆ドルともいわれている このお金がサブプライムローン関連商品につぎこまれたのではないだろうか もしそうなら日本の金利のせいでアメリカの住宅バブルが起きたとも言えることになる
円キャリーという金利の歪みを利用した方法でoff shore tax heavenに巨額の金が入ってくる それが大量に投資されてバブルを生み それが崩壊する マネロン的なヤクザ的な感じ 悪い事してる感じ バチカンがマネーロンダリングしててその資金を暴こうとした新教皇がソッコー死んだり こういう悪い話ってつい知りたくなる なんかoff shoreってどこにあんのかなとかつい調べてしまう でももうオフショア国も楽じゃないだろう…
http://b.hatena.ne.jp/PPPEEE/offshore/
マネーロンダリング入門
アメリカの長期金利が低かった:アメリカに円キャリー取引で巨額の資金流入が原因らしい (04年以降アメリカは16回も利上げしているのに長期金利は低い) (長期金利 イールドカーブ 理解不足)
名目レートと実質レートは違う:実質レートによるとプラザ合意の直前ぐらいまで円安になってた 貿易に影響を与えるのは実質レートのほう 名目レートだけみてると円安バブルだったかどうかよくわかんないのではないだろうか
物価下落していたので 金利ゼロに近いことに対する批判もあまり起きなかった
いまの円高:もちろん日本産業の生産性の高さが評価されたわけではない(だったら株価も上がる) 外国に投資されてた金が戻ってきただけ (流動性枯渇の状況でやむなく円高?)
日本が買ってたドル建て資産は 円高になったせいで1/4(63兆円)ぐらい無くなってしまったといわれている 日本がせっせとアメリカの赤字をうめあわせてあげてたら そのお金は利息をつけて返してもらうどころか 踏み倒されてしまった でもそれは市場の原理で べつにアメリカを責めるわけにもいかない 日本が低利の米国債で運用してたのもいけなかったのかもしれない 残念な国 日本
そういうわけでアメリカは債務国なのに 国際収支の所得勘定が黒字になっていた
日本はモノをつくって安く売った けどアメリカはそれを買うための金がそもそもないから 貸してくれ!といってきた だから安い利息(国債を買う事)で貸してあげた そしてアメリカは消費を謳歌した そしてその金は踏み倒された
強欲金融資本主義の投資銀行は巨額の利益を出したが金融危機でもうおわりだ 自業自得だ それにひきかえ日本はものづくり力でマジメに働いてるから損してない 勤勉さの勝利
的なことをおもっていたら間違いで 日本は勤勉に働いた金をアメリカに投資して 大損をしてしまった 無知であるが故の損な気がする 無知はすごく情けない状態だ
「なぜ男子は自分一人では世界を変えることなんてできないのに 天下国家をこぞって論じたがる?」という指摘をある女子がしていた:自分のため お金のため かなあ 精神的に 無知であることを拒否したい あと知識によってお金をもっとためたい お金が好きと普通に言えるほうがずっと健全だし そういう人のほうが信用できる 「お金なんて…」が先に出る人はお金を本当に持っているか 現実を直視していない あと好きなことをする=「お金なんて…」は甘すぎるといつも思う
つづく
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